ジブリはファンタジーな作品が多くありますが、「耳をすませば」は甘酸っぱい青春ストーリーが楽しめる作品です。一度は見たことがあるという人も、多いことでしょう。
耳をすませばにも都市伝説があることをご存じでしょうか?
隠れた裏話を知ることで、耳をすませばの世界観が変わるかもしれません。
そこで今回は耳をすませばの都市伝説を7つ紹介します。この記事を読み終えたら、あなたも耳をすませばに詳しくなれるはず!ぜひ最後までご覧ください。
耳をすませばの都市伝説①ムーンの存在について

1つ目の都市伝説は、ムーンの存在についてです。
耳をすませばのキャラクターで、ひときわ目を引く存在の「ムーン」。
ムーンは主人公の雫と聖司が地球屋で出会うきっかけを作るなど、物語にとって欠かせない存在でもあります。人間がついていなくても電車に乗れて、目的の駅に着いたら降りられる、お利口さん。
愛想がないので、ふてぶてしく見えてしまうかもしれませんが、ふくふくとした姿が愛らしい猫です。劇中で聖司は「満月みたいだろ。だからムーンって俺は呼んでるけどね。」と言っています。
しかし原作のムーンは、丸々とした体つきではなく、ほっそりとした黒猫で描かれています。しかも名前はムーンではなく「ルナ」でした。映画では、なぜ原作と違う体型になってしまったのでしょうか。
「ジブリ作品の黒猫」というと、魔女の宅急便に出てくる“ジジ”を思い浮かべる人も多いと思います。そう、世間ではジブリ作品の黒猫=ジジのイメージがついているのです。
原作のように、細くて黒猫にするとジジと被ってしまうため、黒猫ではないムーンが誕生したと言われています。
ムーンのモデルとなったのは、当時スタジオジブリで飼育されていた「ウシコ」という名前の猫です。ウシコは白地に黒のまだら模様で、ぽってりとした姿が、ムーンによく似ていたそうです。
>>猫に注目したら『耳をすませば』がもっと面白い!登場する猫たちと『猫の恩返し』の関係
耳をすませばの都市伝説②天沢聖司の秘密について

2つ目の都市伝説は、天沢聖司の秘密についてです。
実は、ファンの間では「天沢聖司はストーカー説」が存在します。その根拠となるシーンやセリフを3つ紹介します。
1つ目は、夏休みの図書館での出来事。二人の出会いは学校の図書館です。雫の置き忘れた本を聖司が読んでいたところから始まります。
その時は夏休みだったにもかかわらず、聖司はなぜか学校に来ていました。雫が来ることを知って、待ち伏せていたのではないでしょうか。
2つ目は、聖司が雫に告白するシーンのセリフ。
「雫より先に名前を書くために本を読んだ」
「図書館で隣の席に座ったこともある」
自分の名前に気づいてもらうため、雫を先回りして本を借りたということですが、なぜ聖司は雫の読みそうな本がわかったのでしょうか。
膨大な数の図書館の本を全て借りるのは不可能です。聖司は雫の好みそうな本を徹底的に研究したと考えられます。
3つ目は、プロポーズ前のシーン。寒い夜明け前に、聖司は家の前で雫を待ち構えています。早朝に雫が顔を出す可能性は限りなく0に近いにもかかわらず、なんの迷いもなく待ち続ける聖司。
両思いの二人だから美談に聞こえるかもしれませんが、もしこれが現実だったら……と考えると「聖司ストーカー疑惑」が生じるのは、仕方のないことかもしれませんね。
このように行動を一つひとつひも解いていくと、聖司は雫のことをストーカー並みに好きだったのかも、と思えるのではないでしょうか?
一見ロマンチックな行動も、「ただしイケメンに限る!」の代表例と言えるかもしれません。
耳をすませばの都市伝説③耳をすませば症候群とは?

3つ目の都市伝説は「耳をすませば症候群」についてです。
「耳をすませば症候群」は省略して「耳すま症候群」と言われることもあります。
“耳すま症候群【みみすましょうこうぐん】
耳すま症候群とはマンガやアニメなどで爽やかで明るい青春の描写を見て、暗い青春を過ごた人がもうやり直せない時を思い、それと自らの過ごした青春とを比較することにより憂鬱になる様を表したインターネットスラング。”
はてなブログ
耳をすませばのような恋をしてみたい、またはしてみたかった、と思う人は少なくありません。その思いが強くなりすぎて、上記のような耳をすませば症候群におちいってしまう人もいます。
一部の視聴者は、自分の過去と映画の世界を比較して、落ち込んでしまうのだとか。雫と聖司のキラキラとした青春恋愛ストーリーがまぶしすぎて、その劣等感に耐えきれなくなるようです。
耳をすませばが地上波で放送されたとき、インターネット掲示板では、人生に絶望した書き込みが多くありました。
映画を見るときは娯楽と割り切り、ストーリーを楽しむだけにしたほうがよいかもしれません。
>>耳をすませばのキャラがウザくて嫌い?名作なのに嫌われる理由やファンの意見!
耳をすませばの都市伝説④月島雫はルイーゼの生まれ変わり?

4つ目の都市伝説は、雫がルイーゼの生まれ変わりではないかという説です。
ルイーゼとは雫が書き上げた小説の中に出てくる猫のキャラクターで、バロンの恋人です。そして聖司の祖父の生き別れになった恋人の名前もルイーゼ。
2人の名前が一致しているのは偶然ではなく、雫はルイーゼの生まれ変わりではないか?というのが今回の都市伝説です。その根拠となる2つのポイントを紹介します。
1つ目は、聖司の祖父が雫を「ルイーゼ」と呼んだことです。
書きあげた小説を持って、雫が地球屋を訪れた際、聖司の祖父にはルイーゼと雫の姿が重なって見えたという描写がありました。
そのとき、聖司の祖父が言った言葉は「ルイーゼ、きてくれたのか」。雫に向かって「ルイーゼ」と呼びかけたのは、雫がルイーゼとよく似ており、見間違えたからでしょう。
2つ目は雫が書いた小説の内容です。
雫が書きあげた小説は、聖司の祖父と恋人の思い出によく似たストーリーとなっています。しかし雫は聖司の祖父の思い出を知りません。これは偶然ではなく、前世の記憶が関係したと考えられるのではないでしょうか。
もしかしたら、ルイーゼは雫に生まれ変わり、聖司の祖父との約束を果たしに来たのかも……。
耳をすませばの都市伝説⑤カントリーロードの訳詞について

5つ目の都市伝説はカントリーロードの訳詞についてです。
カントリーロードは雫が訳詞をした設定となっていますが、実際に訳詞をしたのは鈴木麻実子さんという方です。
鈴木麻実子さんは、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんの実娘です。
カントリーロードの訳詞は宮崎駿氏が手がけるはずでしたが、うまくいかず暗礁に乗り上げていたところ、麻実子さんに書いてもらうことを思いついたのだそう。
この日本語版「カントリー・ロード」の訳詞は鈴木敏夫プロデューサーの娘👩🏻、鈴木麻実子さんが書いたもの🤗 宮崎監督🎬が訳詞で悩んでいた際、主人公と同世代の人が訳したほうがよいだろうということで、書いてもらったそうです😆‼️#kinro #耳すま #カントリーロード #ジブリ #鈴木敏夫 #宮崎駿 #雫 pic.twitter.com/cLeQCmJQQq
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 11, 2019
その話を聞いた鈴木敏夫さんは、麻実子さんに訳詞の相談を持ちかけます。麻実子さんはギャラと締め切りを確認し、引き受けることに。
しかも5分程度で訳詞を書き上げ、宮崎駿氏もその出来栄えに大満足したそうです。麻実子さんの書いた訳詞に宮崎駿氏がアレンジを施し、カントリーロードは完成しました。
しかし、問題が発生します。近藤喜文監督が「アレンジ前の訳詞の方がいい」と言ったことから、宮崎駿氏と怒鳴り合いのケンカにまでなりました。
このことがきっかけで、スタジオジブリ内で派閥争いに発展するまで、もめたのだとか。
近藤喜文監督は、映画公開後も麻実子さんの訳詞を支持していたのだそうです。
>>泣ける!『耳をすませば』の主題歌「カントリーロード」の歌詞に込められた意味を解説
耳をすませばの都市伝説⑥地球屋のモデルは骨董屋ではなかった

6つ目の都市伝説は地球屋のモデルについてです。
地球屋とは、聖司の祖父が経営する骨董品屋のことです。アンティークな商品が所狭しと並べられ、ほの暗い店内は少々ミステリアスな雰囲気を醸しだしています。雫が辛いときや、困ったときに暖かく迎え入れてくれる、物語で欠かせない場所です。
そんな地球屋ですが、お店デザインのモデルとなったのは骨董品屋ではなく「カフェ」です。店名は「桜ヶ丘邪宗門」。残念ながら2012年10月にオーナーが他界されたため、閉店となりました。ドアを開けるとカランコロンと鳴るベルの音は、映画と同じものだったそうです。
もうお店はありませんが、きっと地球屋のように、訪れた人の心を温めるお店だったことでしょう。
耳をすませばの都市伝説⑦日本図書館協会からクレームがあった?

7つ目の都市伝説は、日本図書協会からのクレームについてです。
雫が聖司を意識するきっかけとなるのが、図書カードです。雫が借りる本の図書カードのほとんどに、聖司の名前が書かれており、少しずつ意識していくようになります。
一見、何の問題もなさそうなこの図書カードの設定に、日本図書館協会からクレームがつきました。
図書カードはニューアーク方式と呼ばれ、日本図書協会が個人情報保護の観点から廃止を訴えていた方式でした。映画公開当時でも、多くの図書館でバーコード化が進んでいたそうです。
日本図書協会は、事実に反するものだと抗議をしたのだとか。そのため、DVDではテロップが挿入されています。
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都市伝説を知り、今までと違った視点で耳をすませばを楽しもう!

耳をすませばの都市伝説を紹介しました。
耳をすませばは、ジブリにしては珍しく、現実世界に近い世界観の作品となっています。それだけに、夢のあるものや現実問題にからめたものまで、さまざまな都市伝説があります。
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