では早速もののけ姫の都市伝説が怖いのか、どのような話があるのか検証してみたいと思います。
Contents
- 1 もののけ姫の都市伝説が怖い理由その①〜タタラ場は実はある病気の隔離施設が舞台?
- 2 もののけ姫の都市伝説が怖い理由その②〜エボシの設定について
- 3 もののけ姫の都市伝説が怖い理由その③〜サンとアシタカは実は一度死んでいる??
- 4 もののけ姫の都市伝説その④〜アシタカの気持ち
- 5 もののけ姫の都市伝説その⑤〜コダマという生物は実は・・
- 6 もののけ姫の都市伝説その⑥〜サンは一体何者?
- 7 もののけ姫の都市伝説その⑦〜モロの尻尾が二本の理由とは??
- 8 もののけ姫の都市伝説その⑧〜モロと乙事主は意外な関係だった?
- 9 もののけ姫の都市伝説その⑨〜ジコ坊の真意とは?
- 10 もののけ姫の都市伝説その⑩〜千と千尋の神隠しと関係がある?
- 11 【感想】もののけ姫の都市伝説は奥が深い。
もののけ姫の都市伝説が怖い理由その①〜タタラ場は実はある病気の隔離施設が舞台?

最初の都市伝説はアシタカが負傷した男を背負い始めに辿り着くこのタタラ場についてです。
和気藹々としみんながエボシを敬い一致団結しているようなそんな印象のあるタタラ場ですがこのタタラ場にもとある噂が流れています。
それは「ハンセン病の隔離施設」がタタラ場の元設定だったのではないかという噂です。
確かにタタラ場は周りが海に囲まれており、ぽつんとそびえ立っているイメージがあります。
またエボシの庭の奥には病気で寝込んでいるとされていた人や、包帯でぐるぐると巻かれた人が写るシーンも。
このシーンはタタラ場の中でも特に奥で隔離されているように映されています。
ハンセン病の主な症状としては皮膚がただれてしまうというのがあげられるのですが、エボシの庭で寝込んでいる人のセリフに注目すると・・
「その人はわしらを人として扱ってくださったたった一人の人だ。わしらの病を恐れずわしらの腐った肉をあらい、布を巻いてくれた。」
といっています。
こういったセリフからもタタラ場がハンセン病の隔離施設なのではないかという噂がでたようです。
一見、自国の発展の為に森を壊している印象を持たれるエボシですが女性に働き口を与え病気の人間を献身的に守る優しく強い女性だったのかもしれません。
もののけ姫の都市伝説が怖い理由その②〜エボシの設定について

お次の都市伝説は、先ほどのタタラ場の都市伝説でエボシについて少し触れたのですが、そのエボシの設定についてになります。
女性でタタラ場をひっぱるエボシ。
映画内では森を攻撃し、神殺しをしようとするシーンで多々でできますが最後の方のシーンでエボシがモロから片腕を噛み千切られてしまうシーンがあります。
本来はそこで絶命する予定だった・・・
という説があります。
片腕をなくしながらも村の建て直しを誓うエボシが印象的でしたが、ではなぜエボシが生き伸びる設定へと変わったのでしょうか。
それは宮崎駿監督がエボシを気に入っていたとされているそうで途中で殺すのをやめるとなったようです。
病人をも分け隔てなく接し養い、男女共に差別することなく働き口を与えるエボシに宮崎駿監督が感情移入していったのではないかとされています。
またその他の設定にエボシがなぜ女性禁制にも関わらず女性達を買い戻しているかというとエボシ自身が売られた女だったからという説も。
自分と同じような生い立ちを持っていた女を買い戻したといわれたら確かに納得のいく設定かと思われます。
もののけ姫の都市伝説が怖い理由その③〜サンとアシタカは実は一度死んでいる??

シシ神殺しが行われシシ神の首がとんだ後、沢山のどろどろとした液体に森中が埋め尽くされるシーンがありました。
作中であのどろどろに触れると死んでしまうという設定で、沢山のコダマ達やタタラ場の人々が一瞬で命を奪われていくそんなおぞましいシーンでしたね。
しかしサンとアシタカはデイダラボッチ化したシシ神に首を返す時あのどろどろにまみれてしまいましたが、一瞬で命を奪われるどころかそのまま首を返すことに成功し、また緑が咲いた森の中で目を覚ます、といった展開になっていました。
実はその時サンとアシタカは一度死んでしまっていたという話がでています。。
一度2人の命は終わってしまったものの、生死を操るシシ神のおかげで2人の命は戻り、森やタタラ場の命も吹き返したのではないかとされています。
そうなればラストシーンでアシタカの腕にあった痣が消えているのも納得ですね。
痣を治すのではなく一度殺してから生き返らせる・・・シシ神らしい生命の神様だからこそできることだったのではないかと思います。
では、ここからは「怖く」はないですが、その他のもののけ姫の都市伝説をお送りしたいと思います!
もののけ姫の都市伝説その④〜アシタカの気持ち

さて、ここからの都市伝説は「怖い」という話ではありません。
アシタカと言えばサンとのシーンが印象的で、物語の終わりにもこれからも森で暮らすサンに向けて
「会いにいくよ、ヤックルに乗って」というように仲睦まじい姿をみせています。
しかしそんなアシタカにも許嫁がいたとされています。
その許嫁と言うのが物語の初めにでてくるアシタカの故郷のエミシ村にいる「カヤ」という娘だったようです。
兄様と呼びながら駆け寄り「玉の小刀」を渡すのが印象的ですが、この玉の小刀はエミシ村の乙女が心が変わりませんという証として異性にあげるものだったようです。
そんな小刀をアシタカは最初にサンにあげてしまいますので、アシタカに賛否両論が寄せられてはいますが、アシタカは村を出る時にもう戻ることはない事をあらわすように断髪式を行っています。
カヤもアシタカも互いの運命を受け入れつつカヤはもう戻ることはないであろう事を受け止め、
また、アシタカの許嫁としていつでも私はあなたの事を思っています、どうか無事で生きられますようにと願いを込め、きっと小刀を自身の分身のような気持ちで託したのではないでしょうか。
そしてサンになぜそんな大切なカヤの気持ちがこもった小刀を渡してしまったのかという事についてですが、これは単純にアシタカがサンに心変わりしてしまったから・・
などという単純な理由でもないように私は感じました。
小刀にはカヤからアシタカへの深い愛が込められているのでしょう。
アシタカは、その愛をしっかりと受け止め、カヤを想っていることに変化はないように感じます。
最後にサンに「会いに行くよ」と告げたのは、サンがこれから強く生きていけるようにという気持ちを込めて発したのであり、小刀があれば、いつでもサンはアシタカを想い出す事ができ、離れていても寂しさを和らげてくれる・・
そんな風に感じました。
この小刀に関する話は色々と憶測が飛び交っているみたいなのですが、(中にはアシタカは浮気性だとかいう説も^^;)
正解はないという風に感じました。
もののけ姫の都市伝説その⑤〜コダマという生物は実は・・

そしてもののけ姫の都市伝説の中でも、「不思議」以外の何者でもない生物として、物語の合間でたびたび出てくるコダマ。
沢山のシーンに登場するわけではありませんが出るたびに強く印象に残るような存在のコダマですがこのコダマにも都市伝説が存在します。
それはこのコダマはのちのトトロに繋がる生物ではないかということです。
同じように森の精霊のような位置にいるコダマとトトロ、確かに存在自体は似ているように感じます。
そして最後のシーンで森が消えると共に沢山のコダマが消えていってしまったシーンを覚えていますか?
一見コダマも森と共にみんな消えてしまったように見えますが最後にぽつんと一人のコダマが映し出されるシーンがとても印象的です。
宮崎駿監督はそのコダマについてこのような発言をしています。
「最後に一人残ったこだまが100年後にトトロへと変化する」
このコメントからもこの最後のシーンのコダマがトトロになったのではないかと思われます。
トトロはもののけ姫より先に作られた作品なのでトトロからヒントを得て登場したキャラクターと言われれば納得ですね。
もののけ姫の都市伝説その⑥〜サンは一体何者?

そして、ヒロインであるサンに関してましても、都市伝説があります。
もののけ姫のヒロインであり山犬の娘として育てられたサンですが、人間であるサンの親は誰なのか疑問を持ったことはありませんか?
そんなサンの母親は実はエボシなのではないかという噂があります。
実はサンの生い立ちには森の中にタタラバを切り開く為に生贄に出されたという説があげられています。
なぜそのサンとエボシが繋がるかというと、サンを娘のように育てたモロ一族の存在も重要でモロ自体は人間の事をそこまで憎んではいないことが一部のシーンでみられます。
アシタカが森へきた時も人間だから森からでていけと促すもののエボシとのように今にでも食い殺そうという姿勢はありません。
この事からモロは森を削り私利私欲のために娘までもを生贄にだしたエボシを憎むあまりの行動ではないかとされているのです。
もし、エボシの娘がサンであれば、サンはエボシの事を森を破壊する憎い人間としか認識してませんしエボシの首を取ろうとするなどとても胸が痛い話ですね。
もののけ姫の都市伝説その⑦〜モロの尻尾が二本の理由とは??

もののけ姫の代表的キャラクターでもあり、ファンも多いモロの君。
とても大きな体にぴんと張った耳、鋭い歯には圧倒されるような貫禄がありつつ、サンを実の娘の様に思いやる優しい一面を持っているモロの君というキャラクター。
多くの人は「黙れ小僧!」というフレーズをきくだけで鮮明にモロを思い出せる人も多いはずです。
そんなモロにはなぜ尻尾が二本はえているのか不思議に思ったことがありませんか?
実はこのモロの尻尾、公式ではなぜ尻尾が二本あるのか公表されていません。
しかし憶測では九尾の狐という狐の妖怪は力を持つたびに尻尾が増えていくといった話があることや、猫は長生きすると尻尾が二つになり猫又になるという話があることから、モロの尻尾が2本になってるのではないかという噂がでています。
確かにモロは300年もの時間を生きていますし、山犬一族の他の狼は尻尾が1本ですがモロは山犬の大神とされていることから力をもち秀でた存在であることを示しているのかもしれません。
もののけ姫の都市伝説その⑧〜モロと乙事主は意外な関係だった?

先ほどモロの君については少し触れましたがモロと同じく森の神守り神としての位置で何度も登場する乙事主。
沢山のイノシシたちを引き連れ、モロと同じく人の言葉を理解し最後まで森の為に戦った乙事主ですが、この乙事主とモロがかつては恋仲であったのではないかという噂があります。
これも公式では一切公表されていない設定ですが、宮崎監督曰く100年前は仲よくしていたという話があります。
なぜそれが昔の話なのかというのは公表されてませんが、おそらくモロ一族の長となるモロと沢山のイノシシ達を引き連れる乙事主は所詮獲物と天敵の関係。
そこの族長が仲良しとなれば下への示しがつかない、ということからなのではないでしょうか。
そんな都市伝説を知ってた上で見ると、乙事主がタタリ神へとなってしまった時にモロのいう
「言葉までも失ってしまったか」と呟くシーンは、かつて恋仲だった相手が憎しみにまみれ、己を忘れもがき苦しむ様子がとても悲しいモロと乙事主の最後のシーンのように思えますね。
もののけ姫の都市伝説その⑨〜ジコ坊の真意とは?

アシタカがエミシ村をでてから別の村に立ち寄った時お米が買えなかった時に助けてくれるシーンで登場するジコ坊。
シシ神殺しでその後も幾度となく登場するキャラクターですが、なぜジコ坊が危険を犯してまでシシ神の首を狙っていたか物語の中で最後まで深くは語られてません。
一見シシ神のもつ傷を癒したり、時によっては命を奪ったり、はたまた不老不死の力があるとされている力を手に入れたいという私利私欲の目的を果たすための集団のようにうつされていますが、シシ神の首はとある権力者に頼まれてとりにいったものという噂もあるようです。
権力者が不老不死の力を手に入れようと動くのはよくある話ですが、あそこまでの命の危険を伴いながらもシシ神の首を狙うジコ坊はかなりの腕前と度胸がありますし、裏で多大なお金が動いていそうですね。
ジコ坊のセリフで「いやぁ参った参った、バカには勝てん」というセリフがあります。
権力に動かされ数々の汚い世界を経験し神殺しを行うという一見ただの悪役のようにみられるジコ坊ですが、アシタカのようにただまっすぐ皆が平和に暮らせる理想の世界を追い求める心を持つアシタカをみて、
ジコ坊なりにまっすぐ正義を追い求めて辿り着いた末に生まれたセリフなのかもしれません。
もののけ姫の都市伝説その⑩〜千と千尋の神隠しと関係がある?

ラストのアシタカとサンの会話「サンは森で私はタタラ場で暮らそう。共に生きよう。会いに行くよ」と別々の場所で暮らすことを選んだ二人。
宮崎駿監督は「その後は2人たまに会っているようですよ」とコメントしていますが、その後2人には子供ができその後子孫ができているという都市伝説があります。
そのサンの子孫といわれているのが「千と千尋の神隠し」の主人公である「千尋」ではないかという説です。
なぜこのような噂がたったかと言うとこういった一説があります。
まず千と千尋の話になりますが、千尋のフルネームは「荻野千尋」です。
そして作中で千尋は「荻」の字の火という部分を犬という字に間違って書いてしまっています。
なぜわざわざ他の漢字でもなくその部分が犬になっているのか・・・この部分から宮崎駿監督が山「犬」の娘サンへ続く伏線をはっているのではないかとなったようです。
この話が本当であればサンは作中で「人間臭い」と言っており、千尋は作中で「人くさい」と言われ、なんとも面白い話ですね。
【感想】もののけ姫の都市伝説は奥が深い。

さて、今回はもののけ姫の都市伝説は怖いのか・・更にその他の都市伝説も紹介してきました。
結果としては中にはちょっと怖いと感じるものもありましたが、どちらかと言うと「深い物語」であると感じますね。
見ているこちらに多くのメッセージが発せられており、とても考えさせられる作品ですね。
今回ご紹介した都市伝説を知った上でもののけ姫をまたぜひご覧いただくと、また違った気付き、楽しさを感じていただけるのではないでしょうか?
では最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
関連記事もぜひチェックしてみてくださいね♪