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【風の谷のナウシカ】ジルは風の谷の族長としての威厳と誇りを忘れないナウシカの父親!

『風の谷のナウシカ』に登場するジルは風の谷の族長で、ナウシカの父親でもあります。

現在は腐海の毒による病気で床に伏せていますが、風の谷の自治と平和を守るべく、ナウシカとも協力しながら国の舵取りをしています。

本記事ではジルの性格や病気の症状、トルメキア兵に殺されてしまった理由など、ジルについて詳しく紹介していきます。

この記事を読むと、映画ではあまり語られていないジルの人物像に迫ることができますよ。ぜひ最後までご覧ください。

目次

ジルは風の谷の族長で、ナウシカの父親

ジルは風の谷の族長で、ナウシカの父親です。かつては優秀な風使いとして名を馳せましたが、現在は腐海の毒による病気のため寝たきりの状態で過ごしています。

映画の冒頭でナウシカとユパが一年半ぶりの再会を果たしたとき、風の谷のみんなは変わりないかと尋ねるユパに対して、ナウシカは「父はもう飛べません」と返しました。

もしかしたらユパが旅に出る前までは、まだジルにメーヴェを乗りこなし空を飛ぶ力が残っていたのかもしれません。

しかし、寝たきりの状態であっても、ジルは族長としての立場や威厳は失っておらず、ナウシカを次期族長として育てながら、風の谷の舵取りを依然として担っている重要な人物です。

>>【風の谷のナウシカ】主人公ナウシカは蟲の気持ちがわかる!?唯一腐海の正体に気づいた

ジルの性格

病気の身でありながら、族長として風の谷を支えるジル

普段は温厚な性格ですが、一国のリーダーとしての厳しい一面も持ち合わせています。原作では谷に侵攻するトルメキア軍に対して「将来に禍根を残すくらいなら皆殺しにすべきだった」というような過激な発言もしています。

どんなときであっても、ジルにとっての最優先事項は「風の谷を守ること」です。自分の命がそう長くないことを理解しているジルが、後継者であるナウシカに厳しく当たるのもそのためで、ナウシカが感情に任せて行動するような場面があると、族長としての在り方を厳しい口調で窘めます

映画では登場シーンが少ないジルですが、原作を読んでみると、ジルの族長としての厳しさや並々ならぬ覚悟を随所で窺い知ることができます。

ジルとユパは旧知の仲

引用:スタジオジブリ

ジルは、腐海辺境一の剣士であるユパと古い友人関係にあります。

ジルは50歳、ユパは45歳と年齢も近く、同じ思想を持ち同じ時代を生きる仲間として、長い時間をともに過ごしてきました。二人の関係性は、映画や原作で親しげに会話する様子からも容易に想像ができます。

>>【風の谷のナウシカ】ユパの年齢は45歳!髪型はモヒカン?

ジルには妻と11人の子どもがいた

ジルには妻と、ナウシカを含めて11人の子どもがいました。しかし、妻やナウシカ以外の子どもは腐海の毒に侵されてしまい、すでに病気で亡くなっています。子どもの名前や性別については明らかにされていません。

ナウシカだけが生き残ったのは、先に生まれてきた10人の子どもが、母親の体内にたまった腐海の毒を引き受けてくれたからだと言われています

ジルの妻、つまりナウシカの母親は、10人の子どもを失ったショックからか、ナウシカに対して母親としての愛情を持って接しませんでした。

これは原作の「母は私を愛さなかった」というナウシカのセリフからも読み取ることができます。ナウシカの母性本能の強さは、母の愛情に飢えていたという過去の体験も大きく影響しているのかもしれません

ジルが侵されている病とその原因

引用:スタジオジブリ

ジルは腐海の毒が原因で、体がどんどん石化する病気にかかっています。原作や映画で寝たきりの状態となっているのは、病気によって体が満足に動かせないためです。

この病気には根本的な治療法がなく、一度罹患すると死を待つことしかできません

腐海のほとりに暮らす人々の多くはこの石化の病に苦しめられ、生まれた子どもたちも無事に大人になる確率が非常に低いという事実を知ると、ナウシカたちはとても厳しい時代に生きているのだということが改めて分かります。

ジルが殺された理由とは?原作と映画で最期が違う

ジルは原作と映画のどちらでも死亡しますが、映画では侵略してきたトルメキア兵に射殺されるのに対し、原作では腐海の毒によって病死するという違いがあります

死因が原作と映画で違う理由は、公式には明かされていません。

映画版でジルが殺された理由は、トルメキア軍が攻撃してきたときにベッドのなかで剣を構えていたことから、敵意があると見なされ反射的に撃たれたためと推察されています。

病気で寝たきりの状態であるにも関わらず、剣を抜いて戦う姿勢を見せたジルからは、風の谷の族長としての威厳や覚悟を強く感じとることができます

>>ナウシカは原作では人工人間だった?風の谷のナウシカの映画では語られない真実

ジルの声優は辻村真人

ジルの声を担当したのは、俳優兼声優の辻村真人さんです。しわがれた声が特徴で、仮面ライダーでは多くの怪人役を演じました。

その他、声優としての代表作には「忍たま乱太郎」の学園長、「宇宙戦艦ヤマト」のアンドロメダ艦長などがあります。

アニメ以外にも、テレビドラマや映画の吹き替えなど多くの作品で活躍されましたが、2013年以降は少しずつ仕事をセーブし、2018年には老衰のため惜しくも88歳で亡くなりました。

ジルの名シーン・名セリフ。原作からもご紹介

ここからは、作中のジルの名シーン、名セリフを紹介していきます。

1.「負うた子に助けられたか」

旅をしていたユパが風の谷に帰る途中、王蟲に襲われたところをナウシカに助けられたことを知ったジルが放った言葉です。

これは「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」ということわざが由来で、負うた子=自分よりも年若い者に助けられたのだな、といった意味が込められています

2.「おろかな戦とはわかっている。しかしツバメもタカとして生きねばとぶこともかなわぬ世なのだ…」

原作の1巻より、トルメキアと敵対する土鬼(ドルク)との戦役勃発の際、ナウシカを族長代理としてトルメキアへ送り出したときのジルの言葉です。

風の谷やペジテなど腐海のほとりにある小国群は、自治権の保証と引き替えに、戦争が起きた場合はトルメキアの呼びかけに応じて各国の族長が参戦しなければならないという盟約を結んでいます。

このときジルは病に侵され余命わずかな状態だったため、ナウシカと城オジたちが参戦することになりました。戦争の無意味さを知りつつも、トルメキアに逆らえば全面戦争になる以上、他の選択肢はないのだという、ジルの諦めにも決意にも取れる印象的なセリフです。

3.「やはり蟲に取りつかれていたか」

過去の回想シーンで、幼いナウシカが密かに飼っていた王蟲の幼虫を見つけたときにジルが放った言葉です。

ナウシカの世界では、多くの人が腐海に住む蟲に対して否定的な感情を抱いており「人と蟲は共存できない」という考えが常識でした

しかし、ナウシカは幼い頃から人も蟲も分け隔てなく接していたことから、蟲がナウシカに対して悪い影響を与えているのだと危惧したジルは「とりつかれている」という表現を使って不快感を露わにしました。

4.「ババ様は隠れておれ!」

トルメキア軍がジルの部屋に攻め入ってきたとき、ベッドの中で剣を構えてから、部屋にいた大ババ様に言い放ったセリフです。

もう自分は戦える体ではないことを分かっていたジルですが、彼の族長としての立場や性格を踏まえると、武器を持たないという選択肢はなかったのだと考えられます

剣を構えていなければ、あの場面で殺されることはなかったかもしれません。しかし、ジルの死は映画のストーリーを転換させる重要な要素であることも事実です。

>>【風の谷のナウシカ】心に響く名言・名セリフ24選!ナウシカの名言や名シーンからわかるセリフの特徴とは?

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風の谷の族長ジルは、病に伏せながらも谷の舵取りを担う心優しきリーダー

ジルは腐海の毒に侵され余命わずかな状態でありながら、最期まで風の谷の族長としての威厳と誇りを忘れることなく生き、その生涯を終えました

映画ではトルメキア兵に殺され早々に退場するジルですが、原作ではナウシカに風の谷の未来を託して病死します。

ジル亡き後のナウシカの成長にも注目しながら、ぜひ原作と映画を合わせて『風の谷のナウシカ』の世界観を楽しんでみてください。

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