【風の谷のナウシカ】は1984年に公開され、今もなお、ファンの人気が根強い作品です。しかし、原作の連載中に映画が公開された為、ナウシカがどのような最後を迎えるのか知らない方も多いのではないでしょうか?
「ナウシカは最後は死んでしまうの?」
「王蟲と人間が共存し、平和な世界になるの?」
映画では描かれなかった、ナウシカの結末がとても気になりますよね。
当記事では、映画と原作の最後を比較してご紹介します。原作では、映画で描かれなかったナウシカの衝撃的な事実も明らかになっています。ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
ナウシカはどうなるの?原作では衝撃的な最後を迎える

【風の谷のナウシカ】は物語の連載中に映画が公開された為、最後のシーンが異なります。
結末から先に申し上げると、本来の物語では、ナウシカは死に向かう未来を自ら選ぶ事になります。後ほど、ご紹介致しますが、ナウシカは未来へ向かうにつれ、生きる事が難しくなっていくからです。
一方、映画では一度死んでしまうのですが、玉蟲たちの力によりナウシカは復活を遂げます。
原作と映画で描かれた「死」と「復活」というナウシカの真逆の最後を比べてみると、ナウシカの世界をより楽しめるかもしれません。
>>ナウシカは原作では人工人間だった?風の谷のナウシカの映画では語られない真実
映画では一度死んだナウシカが王蟲たちのおかげで復活する

映画のナウシカは一度死んでしまいます。
何故なら、風の谷に攻め込んできた怒り狂った玉蟲たちを、身一つで止めようとし、跳ね飛ばされてしまったからです。
玉蟲たちを傷つけまいと、武器を持たずに立ち向かったナウシカ。
その後、正気を取り戻した玉蟲たちに、ナウシカの優しい心が通じたのでしょう。動かなくなったナウシカに向かって、玉蟲たちの金色に輝く触手が伸び、傷ついたナウシカを癒すのです。こうしてナウシカは玉蟲たちの力によって復活を遂げました。
このようなシーンは本来の物語にはなく、映画オリジナルとなっています。
ナウシカが死んだという明確な描写はありませんが、宮崎駿監督は当初、ナウシカを死なせるつもりだったという話があります。
しかし、主人公が死ぬという設定に、スポンサー達は難色を示したそうです。その為、映画は一度死んだナウシカが玉蟲たちによって復活を遂げるという、感動的な最後になったのかもしれません。
>>【風の谷のナウシカ】王蟲の正体に迫る!鳴き声はギターの音?
ナウシカの衝撃的な最後に繋がる3つの設定

実はナウシカには、映画で描かれなかった衝撃的な事実があったのです。
物語の最後に繋がる3つの設定をご紹介致します。
1. ナウシカの世界は旧世界の人類によって汚染された
ナウシカが生まれる1000年前の世界は旧世界と呼ばれます。この旧世界は、ナウシカが生きている世界よりも遥かに科学技術が発展していました。
しかし、この科学技術の発展が原因となり、人間同士の争いが勃発します。
その結果、毒による汚染が進み、旧世界の土壌はもはや人間が生きられない環境となってしまったのです。
2. 旧世界の人類は巨神兵を使いわざと世界を滅亡した
旧世界の人類は、汚染された世界の土壌を浄化しようと考えます。
そこで登場するのが巨神兵です。巨神兵に汚染された世界を全て破壊させて、1から世界を作り直す。これは、ナウシカの時代まで言い伝えられた「火の七日間」と呼ばれるものにあたります。まさに巨神兵が七日間にわたってあらゆるものを焼き尽くし、世界を破壊しました。
またこの時、旧世界の人類は、これまでの人類や文明を科学技術の力で卵のようなものにし、墓所と呼ばれる場所に保存しました。この事により、浄化後の世界にも人類や文明が存在できるようにしたのです。
>>【風の谷のナウシカ】巨神兵はなぜ生み出された?旧世界の伝説から紐とく、巨神兵の本当の正体
3. 腐海は汚染浄化システムとして作られた
巨神兵によって世界を焼き尽くした後、旧世界の人類は浄化システムを作りました。それが腐海です。
世界の滅亡後、再び人間が生きる為には、新たに浄化された世界を作らなければなりません。腐海は土と空気を浄化する役目をもち、最後は砂となって消えていきます。
また、浄化システムを守る為の生命体も同時に作られました。それが玉蟲たちです。
玉蟲たちは番人として腐海を守り、死んだ後は腐海の菌糸の苗床となり、腐海を広げていく役割を持ちます。旧世界の人類は玉蟲たちを使い腐海を拡大しつつ、同時に汚染を浄化していくシステムを構築したのです。
ナウシカは人造人間だった!旧世界の人類によって作られた理由と悲しい運命

ナウシカ達は、汚染された空気の中でも生きられる様に改良された、人造人間である事が明かされます。
ナウシカ達を作ったのは旧世界の人類です。彼らは「火の七日間」で旧世界と共に滅びますが、世界の浄化後に復活するという計画を立てていました。
旧世界の人類は、汚染された世界では生きる事が出来ません。世界が正常に浄化されるまでの間、つなぎ役や浄化の監視役の人間が必要だったのです。その役割を担う為に、ナウシカのような人造人間が誕生しました。
また、ナウシカ達は汚染された空気の中で生きる事ができますが、それは「汚染された空気の中でしか生きられない」という事にもなります。
旧世界の人類は、浄化の完了と共に現れる人類とナウシカ達による争いを危惧しました。再び世界が滅亡する事を恐れた旧世界の人類は、争いを阻止する為に、ナウシカ達の体を浄化後の世界では生きられない様に改良していたのです。
ナウシカの人造人間説については、こちらの記事で詳しく解説しております。ぜひ、併せて読んでみてくださいね。
>>風の谷のナウシカで登場する人間は人造人間?都市伝説15選と共に裏設定を解説!
自分の運命を受け入れ死を選ぶナウシカ

自分たちが、都合のいいように改良された人造人間である事を知ったナウシカは、旧世界の人類に対し激怒します。
何故ならナウシカにとって、使い捨ての人造人間を誕生させ、全ての汚れを排除してまで人類が生きようとする事は、生命への冒涜にあたるからです。
怒りのあまり、墓所を破壊しようとするナウシカに対し、墓所の主はある提案をします。それは、ナウシカ達を浄化後の世界でも生きられるように再び改良するという事でした。
しかし、ナウシカはそれを拒み、ついに墓所を破壊してしまうのです。
ナウシカは人々に疎まれていた腐海をも大切にするなど、全ての生命を愛しています。旧世界の人類による、「自分達さえ平和に暮らせればいい」という身勝手な考えを、到底受け入れる事が出来なかったのでしょう。
腐海によって浄化が進む世界で、全ての生命と共存し、命を全うする運命をナウシカは受け入れたのです。
>>【風の谷のナウシカ】主人公ナウシカは蟲の気持ちがわかる!?唯一腐海の正体に気づいた
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ナウシカの最後は腐海の浄化と共に死ぬという結末だった

【風の谷のナウシカ】の最後は、ナウシカ達が実は人造人間であり、世界の浄化が完了したら死んでしまうという衝撃的な結末でした。
心優しいナウシカが死んでしまうなんて…と悲しい気持ちになりますが、ナウシカの死に関する描写はない為、本当に死んでしまったのかは定かではありません。
しかし、ナウシカが墓所の主の提案を断り、墓所を破壊した時点で、ナウシカ達が生き続けられる可能性はほぼ無くなってしまいました。ナウシカは自分の運命を受け入れ、自身の命が尽きるまで、他の生命と共に生きていく覚悟をしたのでしょう。
ナウシカの運命がとても残酷に感じられますが、映画に込められた宮崎駿監督の、人間へのメッセージが伝わってくる様な、印象的な最後になっているのではないでしょうか。
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