人類と自然がテーマの『風の谷のナウシカ』。宮崎駿監督が大人にも見られる映画をと作った初めての長編映画です。
主人公ナウシカは自然を愛す風の谷のお姫様。この世界では珍しく蟲と会話ができます。マスクをつけないで入ると5分で息絶えるという腐海にも、よく入るほど自然を愛しています。
またナウシカは、生き物に猛毒であるはずの腐海の正体に気づいたキャラクターでもあるのです。
ナウシカの能力や、どうやって腐海の正体に気づいたのかなど、ご紹介していきます。ぜひご覧ください。
>>【風の谷のナウシカのキャラクターまとめ】これを読めばキャラクターが全部わかる!
主人公ナウシカは身体能力に優れた風の谷の愛され姫君

ナウシカは16歳の女の子で、風の谷の次期族長です。ミディアムボブくらいの髪の長さで、ワンピース丈の青い服をよく着ています。
みんなに優しく頼りになるナウシカは、谷の住人から「姫さま」「姫ねぇさま」と呼ばれ愛される人物です。
風の流れを読む「風使い」としてメーヴェという小型操縦機を乗りこなしており、高い身体能力を持っています。風の流れを読むことは、有害な腐海から風の谷の住民を守るためでもあるため、ナウシカはとても重要な役割を担っていました。
ジブリ作品の中でもナウシカはかわいいと話題!

『風の谷のナウシカ』の主人公ナウシカは、ジブリ作品の中でもかわいいと話題なんです。
『風の谷のナウシカ』は活劇のため戦闘も多く、ほとんどのんびりとしたシーンはありません。しかし、そのかわいらしいルックスと相棒のキツネリス、テトと戯れている場面などナウシカが時おりみせる笑顔にキュンとするファンも多いようです。
愛情深いナウシカが子供と会話したり小動物と遊んだりしているシーンがありますので、チェックしてみてくださいね。
主人公のナウシカには10人の兄姉がいた?

ナウシカには10人の兄姉がいました。しかし、映画に登場する族長ジルの子供はナウシカだけ。みんな腐海の瘴気によって亡くなっています。
ナウシカの母はそれを悲しみ、彼女には愛情をかけませんでした。そして自らも瘴気によって命を落としています。
ナウシカが住む風の谷は、腐海周辺に位置する辺境の国。海から吹き抜ける風によって、かろうじて腐海の瘴気から守られています。ただし風の流れによっては瘴気が届いてしまうため、ナウシカの家族を含めた谷の住人は四肢が動かなくなり、亡くなっています。
瘴気に侵されると次第に手足が固く、動かなくなり死に至る恐ろしい病気です。
ナウシカは風を読み、王蟲と心を通わせられる女の子

ナウシカは風を読み、テレパシー能力があるため王蟲とも心を通わせられます。
王蟲とテレパシーを使って会話している姿が、映画の中でも描かれていますよ。
1. 王蟲から剣の師匠ユパを救う(蟲笛)
物語の冒頭、ナウシカの剣の師匠ユパを王蟲から救うシーン。
王蟲は腐海の蟲たちに危害を与えられると激怒し、凶暴化し手がつけられません。
ユパが王蟲に襲われているのを目撃したナウシカは、風の流れを読んで誘導しユパを瘴気から守ります。
激怒した王蟲はナウシカが話しかけても止まらず、蟲を鎮めるための道具「蟲笛」を使っても止まる気配がなかったため、光弾を使って怒りを鎮めました。
>>【風の谷のナウシカ】ユパの年齢は45歳!髪型はモヒカン?
2. 子供の頃、幼生の王蟲と遊んでいた
ナウシカは子供の頃、大人になる前の王蟲と遊んでいました。ナウシカの回想シーンで見られます。子供が見るとトラウマになるとうわさのシーンです。
王蟲の存在は人間にとって悪いものという認識があるため、小さい王蟲はナウシカから取り上げられ、そしてその後は殺されてしまったそうです。
ナウシカにとっても悲しい思い出だったでしょうね。
3. 王蟲の怒りを鎮める
ナウシカは映画の中で何度か王蟲の怒りを鎮めようとします。怒りが収まらないときは蟲笛などの道具を使っていますが、基本的には対話をしていました。
『風の谷のナウシカ』の中では王蟲に話しかけている描写がよくでてきます。王蟲とはテレパシーを使って会話しているようです。どのように話しているのか、そのシーンをチェックしてみてくださいね。
映画の最後のシーンでは、王蟲たちの怒りをナウシカのその身を持って鎮めています。
>>【風の谷のナウシカ】王蟲の正体に迫る!鳴き声はギターの音?
ナウシカが腐海の正体に気づいた理由

ナウシカは、腐海が実は汚れた大地を清浄にする「浄化装置」であると気づいた人間です。
どうして気づいたのか、理由は2点あります。
1. 風の谷の城の地下で腐海の植物を育てていた
ナウシカは城の地下で井戸のキレイな水を使い、腐海の植物を育てていました。
本来、腐海の植物は瘴気を発生させ人間に猛毒なはずです。しかし、ナウシカが育てていた腐海の植物には毒性がありませんでした。
実は、汚れていたのは植物ではなく土地。
地下深くのキレイな水や土を使って育てると、腐海の植物から瘴気は生じなかったのです。
ナウシカは腐海の植物が悪いのではなく、土地が汚れていたのだと気づいていました。
2. アスベルと腐海の底に落ちた際、空気が清浄だと気づいた
ナウシカは蟲に攻撃され、アスベルと共に腐海の底に落ちます。そこで周囲がマスクのいらない清らかな場所であると気がつくのです。
ナウシカは「腐海の木々は人間が汚したこの世界をキレイにするために生まれてきたの。大地の毒を体に取り込んで、キレイな結晶にしてから死んで砂になっていくんだわ」と言い、浄化された空間を蟲が守っていると話しました。
腐海が世界の浄化装置であると分かった瞬間です。
ナウシカはこの事実に気づき、アスベルの前で涙を浮かべました。
>>【風の谷のナウシカ】アスベルは復讐に駆られていた?ナウシカとの関係に迫る!
ナウシカは伝説の人物の末裔だった?

風の谷の伝説に「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん」という言葉があります。
剣士ユパが、浄化された世界を目指すために探していた人物です。
『風の谷のナウシカ』のラスト、子供に危害を加えられた王蟲が怒り狂って群れになって走ってきます。ナウシカの言葉でも鎮められず、最後はナウシカに突進しナウシカは死んでしまいました。
そのことに気づいた王蟲たちは悲しみ、黄色い触手を使ってナウシカの蘇生を行います。空へと持ち上げられた彼女の体。なんと、ナウシカは王蟲の力によって生き返ります。そして空へと伸ばされた黄色い触手の上、つまり「金色の野」の上を歩くのでした。
ナウシカが着ていた服の色は青。まさに、伝説の通りの光景でした。
ナウシカの声優は島本須美さん
ナウシカの声は島本須美さんが担当しています。
島本さんは、他にも『となりのトトロ』のお母さんや、『ルパン三世 カリオストロの城』のヒロインクラリス、『名探偵コナン』で工藤新一の母親工藤有希子の声をされている方です。女性らしくキレイな声ですよね。
実は『風の谷のナウシカ』の映画化が決まる前にファンから「ぜひナウシカを演じてほしい」と言われて原作を読んでいたそう。不思議なご縁ですね。
【風の谷のナウシカ】主人公ナウシカの名言・名シーン

『風の谷のナウシカ』主人公ナウシカの名言や名シーンをご紹介します。
1. 「王蟲、目を覚まして。森へ帰ろう。」
剣の師匠ユパを王蟲が追いかけているときのシーン。王蟲に落ち着いてもらおうとナウシカは蟲笛を吹き「王蟲、目を覚まして。森へ帰ろう。」と言って光弾を落とします。激怒状態の王蟲を鎮めるのは難しいのですが、ナウシカは王蟲を鎮めることに成功します。
ユパも「光弾と蟲笛だけで王蟲を鎮めてしまうとは…。」と感心していました。
王蟲は人を襲う生物であると認識させつつも、ナウシカは子供をなだめるように接しているのが印象的なシーンです。
2. 「私、自分が怖い。憎しみにかられて、何をするかわからない。もう誰も殺したくないのに…」
軍事大国のトルメキアに風の谷が占領され族長のジルが軍に殺されました。自分の父親を殺されたナウシカは怒り、衝動でトルメキア軍兵士たちを殺します。
剣士ユパが双方の間に入り、戦いを止めるとナウシカは我に返りました。「私、自分が怖い。憎しみにかられて、何をするかわからない。もう誰も殺したくないのに…」とナウシカは言います。
身近な者を殺され、瞬間的に怒りが爆発して収まらないのは王蟲と少し似ていますね。ナウシカの知らなかった一面が明らかになるシーンでした。
3. 「アスベル、みんなに言って!腐海の生まれたわけを。蟲は世界を守ってるって」
工房都市ペジテにナウシカが捕まったときのセリフです。
腐海の底にアスベルと共に落ちたナウシカは、腐海がこの土地の浄化装置であることに気が付きます。
トルメキアやペジテは「腐海は瘴気を撒き散らす悪であり、焼き尽くすべきである」と考えている国。
腐海を焼き、王蟲含む蟲をすべて殺そうとしている彼らを止めてくれとペジテの王子アスベルに頼んだのでした。
4. 「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん」
ナウシカが伝説の「人々を清浄の地に導く人」だとわかったシーンです。王蟲の暴走を止めるために、逃げることなく立ち向かうナウシカはかっこいいですよね。簡単にできることではありません。
このセリフは、ナウシカが王蟲の金色の触手の上を歩いているのを見た大ババが発したものです。大ババはこのセリフをトルメキア軍に占領された際にも言っていましたが、その伏線が回収されたシーンでした。
>>【風の谷のナウシカ】心に響く名言・名セリフ24選!ナウシカの名言や名シーンからわかるセリフの特徴とは?
主人公ナウシカの名シーンを見るならツタヤディスカス

『風の谷のナウシカ』主人公のナウシカの活躍したシーンを見たくないですか?ジブリ映画を見るなら、ツタヤディスカスがおすすめです。
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主人公のナウシカは自然と人との共生を願う風使い

『風の谷のナウシカ』の主人公ナウシカは、自然と人の共生を願う風使い兼、風の谷のお姫様です。腐海や蟲が完全悪であると言われているこの世界において、唯一悪いものではないという考えを持っている人物でした。
ナウシカがいなければ、人類はかなり早くに絶滅していたことでしょう。ナウシカは自分を犠牲にしてまで蟲や人々を救おうとしていました。なかなかできないことですよね。
『風の谷のナウシカ』は映画公開時、その題材の難しさから視聴する年齢層が高かった作品です。『風の谷のナウシカ』の情報を頭にいれた上で映画をもう一度見てみると、新たな発見があるかもしれませんよ。ナウシカと蟲、ナウシカと人々に注目してぜひ『風の谷のナウシカ』をご覧ください。
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