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ラピュタのゴリアテってどんな飛行船?性能や由来を解説!

多くのジブリ好きから愛される、言わずと知れた名作「天空の城ラピュタ」。そんなラピュタに登場するゴリアテは、プラモデルが発売されるほど人気が高い大型飛行戦艦です。

しかし、ラピュタ本編ではゴリアテの全容が語られていないため、どんな構造でどんな性能があるのか詳しく知りたいですよね。

そこで今回は、ラピュタに登場するゴリアテの構造や性能、名前の由来などについて解説していきます。この記事を読めば、ゴリアテがどんな飛行戦艦なのかが詳しくわかるため、ぜひ最後まで読んでみてください。

※映画作品や小説のネタバレを含みます。

目次

ラピュタのゴリアテってどんな飛行船?

出典:スタジオジブリ

劇中に登場するゴリアテは、ムスカ率いる政府軍の飛行戦艦でラピュタを探索するために派遣され、戦闘でも大活躍します。

ここでは、そんなゴリアテの詳しい構造や性能をご紹介していきます。

1. ゴリアテの構造

ゴリアテの構造は以下のようになっています。

  • 全長312m
  • 全高82m
  • 全幅84m

数字だけ見るとイメージしにくいですが、全長は333mの東京タワーより少し小さいくらいです。現実世界では「LZ 129 ヒンデンブルク」の全長245mが史上最長になるため、19世紀後半が舞台のラピュタの世界では飛行技術がかなり進んでいることがわかります。

また、飛行戦艦であるゴリアテには、以下のような装備が施されています。

  • 125㎜カノン砲
  • 速射砲15基
  • 対空砲

125mmカノン砲は、艦首に多数装備されており、要塞砲ではびくともしなかったロボット兵を撃破するほどの威力です。

2. ゴリアテの性能

ゴリアテの性能は以下の通りです。

  • 巡航速度58ノット(約107km/h) 
  • 最高速98ノット(約181km/h) 
  • 航続距離16000km(無風巡航時) 
  • 乗員数360人

東京タワーほどの大きさで時速181kmも出せるなんて驚きですね。劇中でゴリアテに制圧されたタイガーモス号の最高時速133kmに比べると、性能の高さが伺えます。

また、無風巡航時の航続距離16000kmは、現代のB-52 (戦略爆撃機)とおおよそ同じ性能です。わかりやすく例えると、日本からペルーまでの距離をそのまま飛び続けられることになります

ゴリアテの由来は?

出典:スタジオジブリ

ゴリアテは特徴的な名前なので、「ゴリアテの由来はなんだろう?」と考えたことがある人も多いはず。

そこで以下では、ゴリアテの由来を詳しく解説していきます。

1. 旧約聖書の巨人

ゴリアテの由来は、欧米の旧約聖書のサムエル記に登場する巨人「ゴリアテ」です。

ゴリアテはペリシテ人の巨人兵士で、約2.9mの身長や、57kgの鎧、約6.8kgの槍を身につけていたことから、「巨大さの象徴」とされています。

また、巨人であるゴリアテの死に至るきっかけが、羊飼いの少年に投げられた石が額に当たったことだったため、「弱者が強者を倒す喩え」としても使用されます。

ラピュタのゴリアテも、大群のロボット兵に攻撃され海に墜落しているため、巨大さも含め旧約聖書のゴリアテに重なる部分がありますよね。

2. ドイツ軍自走式爆弾

また、第二次世界大戦で旧ドイツ軍が使用していた自走式爆弾にもゴリアテという名前が使用されており、こちらもラピュタのゴリアテに由来すると言われています

ゴリアテがトトロに見えると話題に!

出典:スタジオジブリ

ジブリファンの間では、ゴリアテがトトロに見えると話題になりました。どういうことかというと、ゴリアテを正面から見た時のフォルムがトトロにそっくりなんです!

ゴリアテを真正面から見た時に、上部にある艦橋の窓がトトロのお腹の模様、その上にある茶色い部分がトトロの目と鼻に見えます。

意図して描かれたものかは不明ですが、他のジブリ作品にも隠れキャラが潜んでいるかもしれませんね。

ゴリアテの活躍シーンを紹介!

出典:スタジオジブリ

ここでは、ゴリアテが活躍した劇中シーンをご紹介します。

すでに何度も作品を見ている人はもちろん、久しく見ていないという人もストーリーを思い出しながら読んでみてください。

1. ロボット兵を撃破する初登場シーン

出典:スタジオジブリ

ゴリアテが劇中で初登場するのは、中盤のロボット兵がティディス要塞を攻撃する物語の重要なシーン

ラピュタの王族であるシータの呪文によりロボット兵が目覚め、目から光線を出し要塞を攻撃し始めます。火の海とかした要塞に係留していたゴリアテは、艦底部にあるカノン砲を発射し、その一撃でロボット兵を撃破するのです。

混乱する要塞でシータを守ろうとするロボット兵とパズーに胸を撃たれますが、一撃でロボット兵をしとめてしまうゴリアテの、攻撃力の高さが伺えるシーンでもあります

>>天空の城ラピュタのロボット兵は怖いけどかわいそう!名前とラストシーンの考察まとめ

2. 辿り着いたラピュタでの最後

ゴリアテは飛行石がしめす光を辿り、ラピュタに到着します。しかし、ムスカの策略により、多くの乗組員がラピュタから落とされてしまいます。

残った兵士たちはゴリアテに乗り込みラピュタを離脱。その後、ラピュタの下半球部を攻撃しますが効果はありません。

最終的に大群のロボット兵に攻撃されたことで船体が真っ二つになり、海へと墜落してしまいます。

ストーリー中盤までは恐れ知らずのゴリアテでしたが、ラピュタ帝国の前ではなす術なく、あっけない最後となりました。

ゴリアテは現実世界で造れる?

出典:スタジオジブリ

ジブリ好きの中で「ゴリアテの製造は現実世界で可能なのか?」という議論はしばしば見られますが、製造は可能でも実用的ではないという結論に落ち着くようです

現実世界では1936年にドイツで開発された「ヒンデンブルク」が史上最大の飛行船とされており、全長245m・巡航速度80km・最高速度135km・最大航続距離900kmという性能があります。

20世紀前半でこの性能の飛行船が作れるなら、現代ではさらに大きく速度の速い飛行船も作れるかもしれませんね。

ただ、ゴリアテのような巨大で強靭な飛行戦艦を製造し、運用するには莫大な費用がかかるため、現代では実用的ではないと言えるでしょう。

ゴリアテをリアルに楽しむならノンスケールのプラモデル!

出典:ファインモールド

ゴリアテの構造の性能をご紹介しましたが、「ゴリアテについてもっと知りたいけどイメージが湧きにくい」と感じる方も多いでしょう。

そんな方におすすめなのが、ゴリアテのノンスケールプラモデル「天空の城ラピュタ 飛行戦艦 ゴリアテ」です。

劇中に登場するゴリアテを細部まで再現されているため、手元でじっくり楽しむことができます

また、プラモデルには同じスケールのドーラやタイガーモス、1/20スケールのムスカ大佐もセットになっているため、ラピュタ好きにはたまらないプラモデルです。

ラピュタのゴリアテはこだわりの詰まった飛行戦艦

出典:スタジオジブリ

ラピュタに登場するゴリアテには全長や飛行速度、名前の由来など、細かい設定があり、ジブリのこだわりが詰まっています。

また、プラモデルが発売されるなど、様々な楽しみ方があるため、ジブリ好きが魅了されるのも納得です。

この記事を読んでゴリアテの魅力を再確認した方は、ぜひもう一度天空の城ラピュタを鑑賞してみてください。

>>謎の城ラピュタ帝国は一体誰が作ったのか?全盛期ラピュタ帝国の歴史と今も残る不可解な点

>>「天空の城ラピュタ」パズーとシータの気になるその後を詳しく解説!あれから二人は結婚した?

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