天空の城ラピュタに、その後があるという噂を聞いたことがありますか。
実は天空の城ラピュタの物語は、映画だけではなく小説にもなっています。その小説には、物語の半年後が書かれていたのです。パズーやシータの気になるその後も書かれているので、この記事で詳しく解説していきます。
ラピュタのその後や、パズーとシータが結婚したのか気になる方はぜひ最後までお読みください。
>>【天空の城ラピュタ】パズーが天涯孤独になった理由。父はなぜ亡くなった?
>>【天空の城ラピュタ】シータの年齢や本名は?空から落ちてきた理由についても解説
※映画作品や小説のネタバレを含みます。
天空の城ラピュタにそもそもその後があったのか検証!

映画のラストではムスカから飛行石を奪い、逃げるパズーとシータが追い詰められて二人が手を重ね合いながら、滅びの言葉「バルス」を唱えるとラピュタが崩れ落ちます。
木の根っこになんとか救われたパズーとシータは、グライダーで城から脱出。そこで無事に脱出していた海賊ドーラ一家と再会を喜び合い、お互い別れたあとにラピュタの木が空を漂っているというシーンでした。
物語はハッピーエンドで終わったのですが、実はこの続きがあるとジブリファンの間で大きな話題となっています。
1. 幻のエンディングの真偽
天空のラピュタは、1986年に劇場で公開され大人気となりました。その後、1988年からテレビで何度も放映されています。
そんなテレビ放送の中で一度だけ、
「幻のエンディングと呼ばれるものがある」
「それを見た人が続出している」
という都市伝説が広がりました。
その幻のエンディングとは、ラピュタのエンディング映像の続きでパズーがシータを送っていったというものです。
残念ながら今となってはその真偽を確認する手段はありませんが、スタジオジブリはこの幻のエンディングを否定しています。小説や後日談、資料集のイラストと混同して噂が広まったのではと発表されています。
2. 続きは小説で書かれていた
実は、天空の城ラピュタの映画の物語の続きは小説に書かれていました。
天空の城ラピュタの小説は原作・絵が宮崎駿さん、文は亀岡修さんで「風の谷のナウシカ」も連載されていた「アニメージュ」という雑誌に連載されました。
その後、徳間書店より1986年5月に前編、7月に後編が出版され、そのエピローグにラピュタ崩壊から半年後のお話が書かれています。
パズーやシータの気になるその後も、このエピローグに書かれていました。
3. その後の展開を想像させるイラスト
もうひとつ、パズーやシータのその後を想像させるものがあります。それは、天空の城ラピュタの公開直後に宮崎駿監督が描いたイラストです。

このイラストでは、パズーがラピュタ捜索のために作っていたオーニソプターが完成しています。実はこのオーニソプターは、もともと映画の中で完成させてシータの元へ飛行する予定でした。
ただ、まだ10代のパズーがはばたき飛行機のオーニソプターを作るのは、さすがに無理があるだろうとボツになったということが『ジ・アート・オブ 天空の城ラピュタ』に記載されています。
しかし、このイラストではそのオーニソプターを完成させてそこに乗っているパズーが描かれています。
パズーが父親の意思をついで一人前の機械工になり、オーニソプターを完成させたことをみんなに知らせたいという宮崎駿監督の親心のように感じます。そして、オーニソプターを完成させたパズーが向かった先から、パズーとシータのその後が想像できます。
ラピュタのその後:パズーとシータのその後!気になる二人の関係性

映画の中でパズーとシータの年齢は触れられていませんが、以前発売されたガイドブックではシータの年齢を13歳ぐらいと紹介しています。
そして、パズーの年齢も13歳くらいということです。物語の中でお互いを思いやり助け合っている二人は、友達以上の関係性に見えます。13歳の淡い恋愛関係ということでしょうか。
10代前半の二人が結婚をすることはないでしょうが、その後年齢設定が撤廃されたので、視聴者から二人の結婚を望む声が多かったのかもしれませんね。
ラピュラのその後1: パズーはシータに会いに行った
小説では、パズーは鉱山に戻り機械工として過ごしていると書かれています。そして、半年後に送ったシータへの手紙で、組み立て途中のオーニソプターが完成間近だと伝えます。また、彼女が住むゴンドアまでの地図も書いていることを告白しています。
パズーはシータに会いに行くために、オーニソプターを作り続けていたのです。そして、前述のイラストでパズーがシータに会いに行ったことが描かれていました。
やはり、パズーはシータのことを想い続けていたようですね。
ラピュタのその後2:シータは故郷でパズーを待っていた
一方のシータは故郷のゴンドアに帰り、いままで通りの生活をしています。身寄りのないシータですが、ラピュタの冒険で自信と強さを身につけ毎日しっかり暮らしています。
パズーとは文通を続けていたようで、シータはパズーのことを待ち続けていたのですね。そして、半年後に受け取った手紙にもうすぐ会いに来ることが書かれていました。
その時のシータの気持ちを考えると、こちらまで嬉しさがこみ上げてきます。
また、小説の中ではムスカに撃たれた髪が以前と同じように伸びていることについても書かれています。シータは実質髪を切られたことも忘れていたようですが、それだけ今は落ち着いた生活ができているということなのでしょう。
ラピュタのその後3:二人の関係性は詳細に語られていない
パズーとシータの関係性は、お互い惹かれ合ってはいるけれどそれが恋愛感情なのかは、小説にもはっきり書かれていません。
しかし、パズーがシータに会いに行くためにオーニソプターの制作を続けたことや、イラストに描かれている再会時の二人の嬉しそうな表情から、お互い惹かれ合っていることは間違いなさそうです。
まだ10代の二人ですからすぐ結婚というわけではなさそうですが、このまま上手くいけばきっと二人は結婚するだろうと想像してしまいます。
ラピュタのその後:ドーラ一家はその後どうなった?

パズーとシータのその後はネットでもよく書かれていますが、ドーラ一家やラピュタがどうなったか気になっている方も多いのではないでしょうか。
小説でパズーがシータに書いた手紙の中には、ドーラ一家のことを想像させる内容が記されていました。
映画の最後でパズーとシータは、ドーラ一家と手を振りあって別れています。その後、ドーラ一家はどこかへ行ってしまいますが、この後のドーラ一家のことがパズーとシータが交わした手紙に書かれていました。
手紙の中には「正体不明の飛行船が軍の給料を奪っていった」と記されていました。このことについて、パズーはシータへあてた手紙に「おばさんに間違いないよね」と書いています。
このことから、ドーラ一家がパズーたちと別れたその後も空中海賊を続けていることが想像できます。
>>天空の城ラピュタのドーラ一家をどこよりも徹底解説!結婚秘話や名言小ネタ満載
ラピュタのその後:ラピュタはその後宇宙へ飛び立った?

天空の城ラピュタは、物語の最後にラピュタの城が謎の物体のようになって宇宙でぷかぷか浮き続けるシーンで終わっています。この謎の物体は上の部分が飛行石、真ん中は城の一部、そして木の根っこでできています。
飛行石は「物体を浮遊させる力」があるため、崩壊で軽くなったラピュタの城はこの飛行石の力が作用して浮かんでおり、そのまま空高く飛びたっていたようです。
ラピュタのその後:ラピュタにいたロボットやキツネリスはどうなった?

ラピュタが空高く飛び立っていったことに対して、ラピュタにいたロボットやキツネリスがどうなったか気になるからは多いはずです。
その点について、wikipediaでは下記のように記載されています。
最後はパズーとシータの「滅びの呪文」(バルス)により崩壊し、上層部のうちで大樹に支えられた部分と巨大飛行石のみを残して、更に高高度へと飛び去って行った。
ウィキペディア
テレビ放映後、エンディングを見た子供達から「(大気の無い)宇宙でキツネリス達はどうなるの?」という疑問が寄せられたが、ラピュタは実際には宇宙空間までは上昇しておらず、空気の存在する高度で飛び続けていると説明された。ラストのスタッフロールシーンでも地上が俯瞰できる空中に留まっている。
ラピュタは宇宙空間までは達していないということで、ロボットやキツネリスも変わらずラピュタで生活できているようですね!
ラピュタのその後:軍や政府はラピュタの存在をなかったことにした?

一方、軍や政府はラピュタの存在をなかったことにしようとしているようです。
「小説 天空の城ラピュタ 前篇」では、新聞でゴリアテが不慮の事故により長期改修を余儀なくされたと報道されていることを、パズーがシータへあてた手紙で書いています。
また、パズーやシータたち自身もラピュタのことを他の人に話していないようです。
ラピュタを見ていない人たちからすると、確かにゴリアテの事故については疑問が湧きますよね。パズーたちが誰も話していないことによって、ラピュタの存在は引き続き空想の世界として語り継がれていくのでしょう。
天空の城ラピュタのその後の他に小説ではその前も書かれている

天空の城ラピュタの小説では、映画作品のその後が書かれているほか、ドーラ一家が襲撃をかける前の様子についても触れられていることをご存じでしょうか?
「小説 天空の城ラピュタ 前篇」では、映画では出てこない天空の城ラピュタの「その前」にも触れられています。
主な内容としては、
- ムスカたちがシータを訪ねてきた場面
- ドーラたちが格納庫から出撃しようと準備している場面
- パズーの仕事の様子
- ドーラたちが飛行船に乗って待ち伏せをしている様子
上記が一部カラーのイラストで描かれています。
気になる方は、小説版の天空の城ラピュタも読んでみて下さい!
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天空の城ラピュタのその後は小説やイラストの印象をもとに語り継がれている

天空の城ラピュタの城は、小説やイラストからその後を知ることができました。
そしてあまり知られていませんが、実はジグソーパズルも発売されています。パズルでは完成させたオーニソプターにシータを乗せ、ドーラ達のフラップターと飛行しているイラストが描かれています。
「 80ピース 天空の城ラピュタ テスト飛行 」として株式会社エンスカイから発売されています。
ラピュタの城は映画だけでなく、小説やイラスト、パズルからも更に想像を膨らませて楽しむことができますね。
1986年の映画がいまも語り継がれているのは、それだけ天空の城ラピュタという作品が優れている証といえるのではないでしょうか。
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