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泣ける!『耳をすませば』の主題歌「カントリーロード」の歌詞に込められた意味を解説

名曲「カントリーロード(Take Me Home, Country Roads)」。

スタジオジブリの映画『耳をすませば』で聞き馴染みのある方も多いこの曲ですが、実は原曲の歌詞と、映画版の歌詞は違うということをご存じでしたか?

『耳をすませば』ならではの「カントリーロード」には、映画の物語とリンクする、原曲とは違う意味が込められているんです。「感動する!」「泣ける!」という声も多い映画版「カントリーロード」の歌詞。

今回は原曲との違いや、映画版「カントリーロード」に込められた意味、「泣ける」人が多い理由まで徹底的に考察していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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目次

「カントリーロード」の英語版の歌詞

「カントリーロード」の原曲は、ジョン・デンバーによって1971年に発表された

Take Me Home, Country Roads」です。70年代アメリカのフォークソングを代表する大ヒット曲となりました。

それでは「Take Me Home, Country Roads」の元々の歌詞をみていきましょう。

———————————–

Take Me Home, Country Roads

Almost heaven, West Virginia,

Blue ridge mountain, Shenandoah river,

Life is old there, older than the trees,  

Younger than the mountains, growing like a breeze  

Country roads, take me home

To the place I belong,

West Virginia, mountain mamma,

Take me home, country roads

All my memories, gather round her

Miner’s lady, stranger to blue water

Dark and dusty, painted on the sky

Misty taste of moonshine, teardrops in my eye

Country roads, take me home

To the place I belong,

West Virginia, mountain mamma,

Take me home, country roads

I hear her voice in the morning hour she calls me

Radio reminds me of my home far away

Driving down the road I get a feeling

That I should have been home yesterday, yesterday

Country roads, take me home

To the place I belong,

West Virginia, mountain mamma,

Take me home, country roads

I hear her voice in the morning hour she calls me

Radio reminds me of my home far away

Driving down the road I get a feeling

That I should have been home yesterday, yesterday

Country roads, take me home

To the place I belong,

West Virginia, mountain mamma,

Take me home, country roads

Take me home, country roads

Take me home, country roads

(出典:名曲から学ぶ英単語

———————————–

原曲の歌詞を見ていると、ウェストバージニアの故郷の情景が目に浮かびます。故郷に帰りたいという強い気持ちを感じる歌詞ですね。

歌詞にウェウトバージニアが何度も登場することから、「Take Me Home, Country Roads」はウェストバージニア州の4番目の州歌にも選ばれています。

「カントリーロード」の日本語版の歌詞

まずは、原曲の英語版「Take Me Home, Country Roads」をご紹介しました。

続いて原曲の日本語版をご紹介します。

———————————–

家まで連れてって、故郷の道よ

楽園のような、ウェストバージニア

ブルーリッジ山脈 シェナンドー川

あそこの命は古い 木々よりも古い 

山々より若く、風のように育つ

故郷の道よ 僕を家まで連れてって

僕がいたあの場所へ

ウェストバージニア 母なる山

僕を家まで連れてって 故郷の道よ

僕の記憶全部 彼女が浮かんでくる

青い水を知らぬ 鉱夫の女

暗くて埃まみれに 塗られた空

ぼやけた密造酒の風味 瞳に涙が溢れる

故郷の道よ 僕を家まで連れてって

僕がいたあの場所へ

ウェストバージニア 母なる山

僕を家まで連れてって 故郷の道よ

朝の時間に電話ごしで、彼女の声を聴く

ラジオが遠く離れた故郷を思い出させる

道を下りながら思いを馳せている

昨日は家に帰るべきだったんだ

故郷の道よ 僕を家まで連れてって

僕がいたあの場所へ

ウェストバージニア 母なる山

僕を家まで連れてって 故郷の道よ

朝の時間に彼女がかけてきて 彼女の声を聴く

ラジオが遠く離れた故郷を思い出させる

道を下りながら思いを馳せている

昨日は家に帰るべきだったんだ

故郷の道よ 僕を家まで連れてって

僕がいたあの場所へ

ウェストバージニア 母なる山

僕を家まで連れてって 故郷の道よ

僕を家まで連れてって 故郷の道よ

僕を家まで連れてって 故郷の道よ

(出典:名曲から学ぶ英単語

———————————–

「僕を家まで連れてって故郷の道よ」という部分が繰り返され、印象に残りますね。

多くの日本人にとっては「ウェストバージニア」は馴染みのない場所かもしれませんが、それでもどこか懐かしさを感じる歌詞です。

「カントリーロード」の『耳をすませば』版の歌詞

出典:スタジオジブリ

それでは、映画『耳をすませば』の主題歌となった「カントリーロード」の歌詞を見ていきましょう。

こちらは、主人公月島雫が訳をしたという設定になっていますが、実際は宮崎駿監督自らが手がけています。

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カントリーロード

この道 ずっとゆけば

あの街に 続いてる 気がする

カントリーロード

ひとりぼっち おそれずに

生きようと 夢みてた

さみしさ おしこめて

強い自分を 守っていこう

カントリーロード

この道 ずっとゆけば

あの街に 続いてる 気がする

カントリーロード

歩き疲れ たたずむと

浮かんでくる 故郷の街

丘をまく 坂の道

そんな僕を 叱っている

カントリーロード

この道 ずっと行けば

あの街に 続いてる 気がする

カントリーロード

どんな挫けそうな時だって

決して涙は見せないで

心なしか 歩調が早くなっていく

思い出 消すため

カントリーロード

この道 故郷へ続いても

僕は 行かないさ 行けない

カントリーロード

カントリーロード(カントリーロード)

明日は(明日は)

いつもの僕さ(いつもの僕さ)

帰りたい 帰れない(さよなら)

さよなら カントリーロード

(出典:Uta-Net

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誰もが一度は耳にしたことのある映画版「カントリーロード」。原曲と比較してみると、歌詞が大きく違うことにお気づきではないでしょうか。

ここからは、原曲「カントリーロード」と映画版「カントリーロード」を比較しつつ考察していきます。

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「カントリーロード」の『耳をすませば』版の歌詞の意味

出典:スタジオジブリ

映画『耳をすませば』の主題歌として「カントリーロード」は大きな役割を果たしています。歌詞をみていくと、内容が映画の物語と繋がっているのです。

映画『耳をすませば』では主人公の月島雫が天沢聖司の影響を受け、物語を書くという自分の夢を発見し、がむしゃらに突き進む姿が描かれていました。そんな雫の心情を映画版「カントリーロード」は表現しています。

例えば、印象的なCメロにあたるこの部分。

———————————–

どんな挫けそうな時だって

決して涙は見せないで

心なしか 歩調が早くなっていく

思い出 消すため

———————————–

雫は物語を描くという夢に、聖司はバイオリン職人になるという夢に突き進むと決めました。進むべき道の先には必ず困難が待ち受けていることでしょう。故郷の安らぎを思い出してしまうと、一度決めた道から逃げ出したくなる。だから歩調を早めて頭から追い払ってしまおう。

そんな思いがこの歌詞からは見いだせます。

「夢に向かって突き進む」という映画のテーマが、雫の書いた「カントリーロード」には込められているのです。

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「カントリーロード」の原曲と歌詞が違う理由

出典:スタジオジブリ

映画版「カントリーロード」の歌詞は、原曲とは大きく違います。違うポイントは大きく3つです。

1. 故郷の情景を描写する歌詞の有無

原曲の大きな特徴でもある、故郷の情景の描写。

例えば、原曲で繰り返される「ウェストバージニア 母なる山」というフレーズや、

「ブルーリッジ山脈 シェナンドー川 あそこの命は古い 木々よりも古い 」

「青い水を知らぬ 鉱夫の女 暗くて埃まみれに 塗られた空」

といった歌詞は、故郷であるウェストバージニアの様子を詳細に伝えています

聞いた人は、まるで自分の故郷のようにウェストバージニアを想像することができます。

一方映画版「カントリーロード」には、原曲にあるような細かい描写はありません

その理由は、物語の舞台となっている街が「コンクリートロード」だからということも影響していそうです。

(「コンクリートロード」とは雫が作詞したもう一つの「カントリーロード」のこと。)

主人公月島雫の故郷は「森を切り、谷を埋め」てできたニュータウンなのです。

郷愁を感じる描写にすることは、雫にとっては難しかったのかもしれません。

2. 故郷を思い出させる「彼女」の存在


原曲「カントリーロード」には、「僕の記憶全部 彼女が浮かんでくる」「朝の時間に電話ごしで、彼女の声を聴く」というように「彼女」が頻繁に登場します

「彼女」とは、主人公である歌い手の故郷にいる想い人のことだと考えられます。故郷に帰りたいという思いは「彼女に会いたい」という思いとも重なって、より強くなっているのでしょう。

一方、映画版「カントリーロード」には故郷にいる「彼女」のような存在は一切存在しません。その理由は、雫が書いた歌詞であるという設定によるところが大きいと考えられます。

雫の想い人である天沢聖司は、故郷を飛び出してバイオリン職人を目指そうとしていました。そのため故郷に残る大切な人の存在はカットされたのでしょう。

3. 故郷に対する想いの違い

原曲「カントリーロード」と映画版「カントリーロード」の違いのうち最も大きいものは、故郷に対する想いです。原曲では「僕を家まで連れてって 故郷の道よ」と何度も繰り返されており、「帰りたい」という想いが全面に強く出ています。

一方で、映画版では「帰りたい 帰れない さよなら カントリーロード」となっています。帰りたい気持ちはあるけれど、帰れない。故郷に別れを告げ、前へすすむ歌詞です。

この歌詞は先にも述べたように、映画のストーリーとリンクしています。雫は聖司とともに、夢を追いかける決意をしました。自分の夢とがむしゃらに向き合った青春の舞台として、故郷に愛着を持っているものの、故郷から離れ、夢へと突き進んでいきたいという想いをあらわしています。

映画版「カントリーロード」は、映画の内容をさらに味わい深くする主題歌です。

「カントリーロード」の『耳をすませば』版の歌詞は泣ける!

出典:スタジオジブリ

映画『耳をすませば』の「カントリーロード」は、物語とリンクした内容の歌詞です。歌詞の奥深さに感動する人もたくさんいます。

映画版「カントリーロード」の歌詞は、雫と聖司のように夢を抱いたことのある多くの人の共感を得ており、「泣ける!」と有名です。

https://twitter.com/kabura00/status/1358808122861572096

SNSでは、過去に見た時の感想や当時を思い出して泣けるという声がたくさん見られます。

名曲「カントリーロード」は泣ける人が出るほどの名曲!

出典:スタジオジブリ

「カントリーロード」は、原曲も映画版も歌詞が素晴らしい名曲です。特に映画版は物語の内容と繋がった歌詞で、夢を追いかける全ての人の共感を呼び、「泣ける!」と評価を得ています。

また、歌詞の奥深さに感動する人もたくさんいます。

映画版「カントリーロード」の歌詞は、雫と聖司のように夢を抱いたことのある多くの人の共感を得ており、「泣ける!」と言う声も見られます。

故郷と自分の夢に想いを馳せながら、改めて「カントリーロード」の歌詞を味わってみてはいかがでしょうか。

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