千と千尋の神隠しに出てくるお母さんが千尋に冷たい怖い理由はなぜ?
そんな疑問はないでしょうか?
千と千尋の神隠しで、お母さんが千尋に冷たいと感じたことはありませんか?今回は、そんな千尋のお母さんの態度や台詞から、意味することを調べてみました。
映画の冒頭と最後にお母さんが登場していましたが、淡々とした様子で千尋と距離を感じました。
これは、特に意味もなくそういうキャラ設定にしたのでしょうか。早速、千と千尋の神隠しでお母さんが千尋に冷たい、怖い理由をお伝えします。
千と千尋の神隠しお母さんが千尋に冷たい怖い理由は何?
千と千尋の神隠しの千尋のお母さんって
すごい千尋に冷たいから理由を
考えた結果。☟お父さんの再婚した新しいお母さん
って結論にたどり着いたんですけど。笑
ただの冷たいお母さん?義理のお母さん?
気になる。最近ハクいけめん👀💕 pic.twitter.com/RPT73BCSI7
— Saaato❥» (@inc_idol) 2014年4月7日
まずは、千と千尋の神隠しで、千尋のお母さんの態度がドライで冷たい印象でしたが、その理由についてまとめてみました。色んな憶測も飛び交っていましたが、どうやら「お母さん」というキャラクターは意図して作られた可能性が高いようです。
千尋のお母さんは現代の母親像の代表・・?

何でも、千尋のお母さんに「母親ではあるが、いつまでも女性として見てもらいたい」という部分を、設定として持たせたそうです。
なので、決して仲が悪いわけではないけど、干渉もせず一歩引いた関係性を持った親子として見ることができます。きっと宮崎駿さんから見える、「現代」の親子像であり、母親像なのかもしれません。
それは「今どきの現代っ子」という設定で、描かれた千尋を通して作り出された「お母さん」なのだと思います。そして、そこを逆の視点で考えると、この冷たく感じるお母さんが千尋のキャラクターを引き立たせているのかもしれません。
バブル時代に対する皮肉として描かれたお母さん

お父さんとお母さんが、神々に出される料理を勝手に食べ、豚にされるシーンがありました。これはバブルに対する皮肉として表現したもののようで、バブルに溺れた自分勝手な大人の末路として、両親を描いたそうです。
お父さんも自己中心的な人物として作られているそうですが、お母さんも同じような存在として見てとれます。極端でもありますが、「子供のことを考えない大人」として表現されたバックボーンに「バブル時代」があるわけです。
湯婆婆の母親像と対比させるため?

千尋のお母さんを「自分の子にあまり関心がない母」として紹介していますが、その一方で過干渉な母も登場しています。それが湯婆婆(ゆばーば)です。息子の坊(ぼう)を溺愛しており、それは過剰と言えるものでした。
その湯婆婆と対比させる為に、千尋に対し、冷たい態度に見えるお母さんを存在させているのかもしれません。そして、千尋の親だけでなく、坊の親に対しての皮肉も込められているように見えます。
後は二人の母親の対象となる対比は「年齢」にもありそうです。湯婆婆は見ての通り高齢の母ですが、千尋のお母さんは化粧っ気があり、小綺麗にした若い母親に見えます。
高齢だからなのか、甘やかしすぎてしまう湯婆婆と比較しやすいように、若く見せることによって、ドライな印象を際立たせているのかもしれませんね。
>>千と千尋の神隠しを無料視聴!更にジブリ全作品も費用をかけずに無料視聴できる
千と千尋の神隠しお母さんの冷たいと感じるセリフを検証!その真意とは?

続いて、千と千尋の神隠しでお母さんの冷たく怖く感じるセリフから、感じたことをお伝えしていきたいと思います。セリフ自体は多くないですが、数少ない言葉でも強く印象に残ります。
千と千尋の神隠しお母さんの冷たいと感じるセリフ1:「千尋、あまり引っ付かないで。歩きにくいわ」

このセリフはかなり話題となりました。「我が子に対しての対応ではない」とか「冷たすぎない?」といった意見が多く、千尋の母親に対する印象があまり良くないことが分かります。
まず思ったことは、千尋を「我が子」というより、「一人の同性」として見ているように思えるシーンがあります。トンネル内で暗闇に怯える千尋が母にすり寄る場面があり、それに対しお母さんが上記のセリフを言っています。かといって、旦那にくっつく場面もあるので、これを見た人は疑問に思うでしょう。
お父さんと千尋に対する態度の違いがあからさまで、分かりやすいですが、これはまだ母としての自覚がなく、母になりきれていないのではないでしょうか。旦那さんには依存しているが、娘に依存はされたくないという風にも見えます。
千と千尋の神隠しお母さんの冷たいと感じるセリフ2:「千尋、早く来なさい」

足場の悪い岩場を渡るシーンで、子供には厳しいと思われる岩場を千尋は怖がりながらも渡ります。その時にお母さんが淡々とした口調で言ったわけですが、手を貸すどころか急かすだけで、先に行ってしまうところに薄情さを感じました。
他者に対して厳しいというか、無関心なわけですが、単なる自己中心的な人間なのでしょうか。先程、千尋の両親をバブル時代の人間として当てはめ、それに対する皮肉だったとお伝えしましたが、時代背景からくる言動だったのか謎です。
個人的に思うのは、その時代の人間というより、この作品の主人公である千尋の成長を感じさせる為の演出が、単純に強くなってしまったのではないかということです。「甘ったれた子供」を際立たせるために、少し誇張された言動になったとも考えられます。
千と千尋の神隠しのお母さんが千尋に冷たいと感じるのは受け取り方の違い
千と千尋の神隠しでお母さんが千尋に対して冷たい理由や、セリフの真意をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
お母さんという在り方は、時代と共に多少は変わる部分もあるとは思いますが、本質的には変わらないものだと思います。
本題では述べませんでしたが、母は息子を、父は娘を溺愛する傾向がありますが、それぞれの形によって、親子の関係性も変わってきたりするかと思います。
正直なところ、個人的にお母さんの言動に対して、時代背景はそんなに関係ないと思っています。結局はその人によるものではないでしょうか。
宮崎駿さんは光と闇について他の作品でも取り上げていましたが、どの時代にも光はあるし、闇も同時に存在します。
バブル時代に、自分の内側にある闇と向き合った人たちも沢山いると思います。だから、お母さんの言動に冷たいと気付ける人が多いのではないでしょうか。千尋のお母さんの本質に愛情が備わっていることを願っています。
コメント