「もののけ姫のアシタカはカヤにもらった小刀をなぜサンに渡したのだろう?」
「アシタカとカヤって本当はどんな関係?」など、もののけ姫のアシタカとカヤの関係性について気になる方もいるのではないでしょうか。
実は、カヤはアシタカの将来奥さんとなる「許嫁」という立場であり、お互いを大切に想いあう仲でもあるのです。
そのため、アシタカが村から出るときに自分がお守りにしている「玉の小刀」というネックレスを大切に想うアシタカに託すのです。
ただ、物語の終盤になるとアシタカはこのネックレスをサンに渡していることが分かります。
このシーンを見て「サンに心移りしたのでは?」と多くの方は思うかもしれませんが、実は他にも理由があります。
そこで今回は、もののけ姫のアシタカとカヤの関係性、なぜネックレスをサンに渡したのかその理由について解説していきたいと思います。
どうしてカヤから託されたネックレスを渡してしまったのか、アシタカが抱える真意について解説していきますので最後までご覧ください!
もののけ姫に出てくるアシタカとカヤの関係を考察!

冒頭で解説したようにカヤはアシタカの許嫁であり、一族から将来結婚を許されている仲とされています。
アシタカのことを「兄様」と呼んでいるので「兄妹」と思う人もいるかもしれませんが、もののけ姫で設定されている時代背景では、敬愛をこめて「兄様」「姉様」と呼ぶことがあるのだそうです。
次に、一族から結婚が許された仲であった2人は具体的にはどのような関係性だったのか解説していきます。
もののけ姫に出てくるアシタカとカヤの関係を考察1:エミシ一族公認の許嫁カヤ
アシタカはエミシ一族の長の後継者とされており、当然許嫁もいる身です。
そのため当時のパンフレットでは、カヤが次期後継者の許嫁であり、また一族からアシタカとの結婚に関して認められていることが明記されています。
物語でははっきりとカヤが許嫁であることは名言されていませんが、アシタカがたたり神に呪いをかけられてしまったとき、アシタカの腕に水をかけるようにとカヤが頼まれているのです。
このとき心配そうにアシタカの腕に水をかけるカヤの表情は、まさに好きな人を想う顔でした。
このことからカヤはアシタカの許嫁であり、お互いを想いあう関係性であったことが分かります。
もののけ姫に出てくるアシタカとカヤの関係を考察2:アシタカとカヤは両思いだった
明け方にアシタカが村を出ようとすると、出口でカヤに引き留められます。
そこでカヤは「いつまでも兄様を想っている」といいます。アシタカもその言葉ににこやかに「私もいつもカヤを想おう」と返します。
このシーンから、2人の関係はただの許嫁ではなく両想いだったのではないかということが考えられます。
ただし、アシタカはサンと恋仲となるので結果的にはカヤと結婚することはありませんでした。
「アシタカとカヤが両思いであれば、呪いが解けたら村に帰ってカヤと結婚するべきなのでは?」と疑問を持つ方も多くいるでしょう。
ですが「村を追い出される際にアシタカはもうこの村に迷惑をかけないためにも戻らない」と決意を込めて髪を切ります。
アシタカは、意思の固い少年なのでその思いを曲げることはできなかったのでしょう。
浮気症な男だと一部で言われているアシタカですが、カヤはカヤとして、サンはサンとしてそれぞれを大切に想っているのではないかと考えられます。
アシタカがカヤの玉の小刀(ネックレス)をサンに渡した理由とその想い

アシタカが村を出るとき、カヤがお守りとして玉の小刀を渡します。
アシタカが村を出る時間帯は、外に出るのを禁じられているにもかかわらずカヤはアシタカに小刀を渡しました。
そもそもこの「玉の小刀」とは、女性が「変わらない心の証」として異性へ贈るものだとされています。このシーンでカヤは小刀を渡す際に「これからも、兄様をずっとずっと想い続けます」と言います。
つまり、カヤは「アシタカのことだけを生涯思い続ける」という気持ちを表しているという意味が込められているのです。
1. 玉の小刀(ネックレス)に込められたカヤの思いとまさかの裏設定
実はこのシーン、カヤの想いを伝える以外にも「あること」を象徴する、監督による匂わせだとされています。
夜中に出歩くのは本来は貞操がよくないため「お仕置きを受ける」とカヤは発言していますが、明かりのない夜中に2人で会うような大人の関係であったことを表すシーンとされています。
そのため、カヤはアシタカに小刀を渡すと同時に「自分の身も心も貴方に捧げる」という意味で小刀を送ったのです。
このシーンにより、カヤはその後妊娠し、アシタカとカヤの子が生まれ、アシタカの伝説は代々伝わっていくとされています。
もう一つ、玉の小刀の「小刀」は嫁入り道具の一つである「懐刀」と同じ意味合いがあり、自分を守る為の「魔除けの道具」として欠かせないものだとされています。
さらに玉の小刀には「黒曜石」が使われており、昔から黒曜石はまじないの道具に利用されていました。
つまり、自分の嫁入り道具であり、魔除けのまじないが込められている玉の小刀を渡すということは「自分の代わりにアシタカを守ってほしい」というお守りの意味もこのシーンに込められているのだと考えられます。
2. なぜ大切な小刀をアシタカはサンに渡したのか?宮崎駿監督の思惑は?

カヤから様々な想いがつまった小刀を、人間と猪たち神々の戦いが始まろうとしている緊迫のシーンでアシタカはサンに渡してしまいます。
このシーンの時、アシタカはサンの居場所をわかっていませんでした。わかっているのはサンが非常に危険なところにいるということだけです。
サンが無事でいてほしいと願い、自分を守ってくれていたお守りの小刀をサンに届けてもらうことにしたのです。
カヤが小刀に込めた想いと同じく、アシタカも「いつもサンのことを想っている」とサンに告白のつもりでも渡したと思います。
この時点で、村に帰るという意思を本当に断ち切ったのです。
声を担当している石田ゆり子さんは監督に「カヤがあまりに不憫だ」と伝えたのですが「男はそういうものだ」とおっしゃっていたようです。
アシタカを想うカヤのことを考えると少し残酷ですよね。
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【もののけ姫】カヤのネックレスはアシタカにとって大切なものに変わりはない

今回はもののけ姫に登場するカヤのネックレスに込められた意味やアシタカとの関係性について、
- アシタカとカヤは許嫁の関係であり、お互いを想いあう仲だった
- カヤがアシタカにネックレスを渡したのは「身も心も捧げる」「自分の代わりに守ってほしい」という想いが込められている
- アシタカがサンにカヤのネックレスを渡したのは、「村に帰る意思を断ち切る覚悟をした」「サンを一番に想い、自分の代わりに守って欲しい」という思いが込められている
- アシタカはサンとカヤそれぞれを大切に想っている
上記のことを解説していきました。
カヤにとっては少し切ない結末となりましたが、カヤはカヤで幸せに生きていてもらいたいと思います。
他にも、もののけ姫にはまだまだ知られていないところがあるので、是非もののけ姫を見て様々な想像を膨らませてくださいね!
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