今回はアンダーユアベッド原作小説ネタバレあらすじ詳細!結末ラスト驚愕!という事で、大石圭のこちらの小説の結末ラストまでの詳細のあらすじを詳しく紹介していきます。
一人の女性を愛する男性の話・・と言うにはあまりに深すぎるその恋模様。結末ラストまで一気に物語が展開し、目が離せなくなる小説です。
では早速アンダーユアベッド原作小説ネタバレあらすじ詳細!結末ラストまでを確認していきましょう。
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アンダーユアベッド原作小説ネタバレあらすじ〜千尋とのマンデリンの想い出
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人々から全く存在を認知されない人生を送ってきた主人公の三井。
三井はある日エレベーターで香水の匂いを嗅いだ事で、千尋という女性を思い出し、どうしても千尋に会いたくなりました。
大学生の時、同じ言語の授業で一緒になった千尋。
勇気を出して、お茶に誘った三井、話は弾まなかったが、熱帯魚の話だけは少し盛り上がりました。
三井は今までの人生を思い返し、たった1度の千尋と一緒に飲んだマンデリンとその雰囲気に唯一の幸せを感じたのです。
千尋を思い出した日から三井は探偵を雇い千尋の現在の居場所を探し出します。
千尋は既に結婚していて、豪邸と呼べる家に爽やかな夫と住んでいたのです。
数年ぶりに見た千尋はいつも疲れ切っているような表情を浮かべ、化粧もせずに髪もボサボサで以前の華やかさが全くありませんでした。
三井は千尋の家の近くに熱帯魚店を開き、そこで千尋の家の中を監視する生活を始めます。
熱帯魚店はそれなりに繁盛し、三島という毎日のように訪れる常連客もいる程に。
人付き合いも苦手そうな近くのコンビニで働く水島に三井は自分と同じ既視感を感じていました。
アンダーユアベッド原作小説ネタバレあらすじ〜発覚した夫婦の実態
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そして初めて千尋が熱帯魚店に訪れます。
千尋は三井の事は全く憶えておらず、三井は千尋と何とか接点を作ろうと無料で水槽を千尋にあげ、それを設置する口実で家に入り鍵を複製しました。
そこから三井は千尋の家に侵入し隠れながら、千尋と夫の健太郎の様子を探り、寝室に盗聴器を仕掛け、家からは望遠鏡で千尋の家を監視していきます。
そうする事で三井は千尋が夫の健太郎からの激しいDVを受けている事を知るのでした。
誰からも好意を寄せられる高嶺の花だった千尋の変わり果てた現状は健太郎の影響だったのです。
会社内で誰もが羨む理想のカップルだった2人は結婚しますが、結婚後に千尋は健太郎の二面性を知ります。
健太郎は千尋に暴力を振り、力で屈服させ、柔順な奴隷のように千尋を扱うようになりました。
両親の反対を押し切る形で結婚した手前、千尋は簡単に離婚に踏み切れず健太郎に従うしかありませんでした。
三井が監視してきた2年間の間で千尋と健太郎の間に木乃美という女の子が誕生しますが、健太郎のDVは収まらず木乃美の事も邪険に扱います。
2年間隠れて見てきた三井は千尋を救いたいと思っていても、勇気もなく何も出来ずにただ体を震わせながら傍観するしかありませんでした。
アンダーユアベッド原作小説ネタバレあらすじ〜事件の始まり
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そんな時、事件が起こります。
早朝に店の常連客の水島が店を訪ねて来て、店で買った熱帯魚が死んでしまったとクレームを付けにきました。
なるべく人と争わないようにと、すぐに謝罪する三井に水島は言い方に気をつけろと言葉を吐き捨てて帰って行きます。
水島はその後、自分の働いていたコンビニで店長の奥さんに存在を忘れられていた事に逆上して奥さんを殺害してしまいました。
町内が水島の事件で騒然とします。
それと同時期に千尋は実家の母から父が肺癌の疑いで検査入院する事になったと聞き、健太郎に実家に帰らせてくれと懇願し、
健太郎は千尋に同情する事もせず、嘲笑するような態度で千尋の父を罵倒し、煙草を吸っていたから自業自得だとまで言い捨てます。
それを聞いた千尋は逆上し初めて健太郎に手を上げ取り乱しますが、健太郎は更に怒りを露わにして千尋に顔が腫れあがる程の暴行を加えました。
その暴力で千尋はついに健太郎の支配下から逃れる事を決心し、木乃美を連れて家を出ます。
千尋は家を出る時にたまたま三井が仕掛けた盗聴器を発見し今まで感じていた違和感から、誰かが自分の家に侵入している事に気づきました。
侵入している人間がなんとなく自分を助けてくれている事を感じた千尋は気味が悪いながらも盗聴器を大事に持っていきます。
千尋は健太郎にホテルから離婚を迫る電話をかけてしまった事で居場所がバレて家に連れ戻されてしまいました。
怒り心頭の健太郎は千尋に再び激しい暴力を加え、木乃美をこれからは連れ出せないように監禁すると言い、千尋は自分と木乃美の命が危ないと思い盗聴器に向かって「お願い健太郎を殺して」と助けを呼ぶのでした。
アンダーユアベッド原作小説ネタバレあらすじ〜暴力の終焉とマンデリンと
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既に盗聴器から千尋の身の危険を聞いていた三井は家の中で千尋が盗聴器に向かって助けを呼んでいるのを発見し、健太郎を殺害しようと健太郎に近づきます。
しかし健太郎に見つかってしまい、逆に一方的に暴行を受けてしまいますが、一瞬の隙をつき階段から健太郎を突き飛ばし、駆け付けた千尋の前で健太郎を殺害したのです。
熱帯魚店の店員としてではなく家に侵入していたストーカーとして初めて千尋と対峙した三井ですが、11年前に同じ大学で一緒にお茶を飲んだ話をしますが、千尋はそれでも三井の事を思い出しませんでした。
しかしながら、健太郎が殺害され全く悲しいという感情が出ないと感じた千尋は三井に「ありがとう」と心からの感謝の言葉を伝えます。
庭にひとまず健太郎の遺体を埋め、千尋が淹れてくれたインスタントコーヒーを飲んだ三井はこの2年間想い続けていた夢が叶ったと幸せを感じました。
「また明日これからの事について話したいのでお店に伺います」と言う千尋の言葉に歓喜し、帰宅しこれからの自分と千尋の事で幸せな妄想を繰り広げる三井でしたが、チャイムがなり千尋かと思い出てみるとそこには刑事が立っていました。
千尋が三井を裏切り通報したのかと思いましたが、刑事は水島のコンビニでの殺人事件について事情聴取に来ただけでした。
大学の卒業アルバムを取り出し本当に自分と三井が同じ大学で同じ授業を受けていた事を確認した千尋。
刑事が帰った後、怖いので今晩泊めて欲しいと三井の店に訪れ、今度はしっかりと三井の事を「三井くん」と名前で呼んで、あの日と同じようにマンデリンを2人は飲みました。
もし事件が発覚したら千尋を庇って出頭するし、
しなくて事が落ち着いて千尋が自分ではない他の人を好きになっても構わない、ただこうやってずっと思い続けた千尋と一緒にマンデリンを後何日かでも飲めるだけで幸せだと思う三井なのでした……。
アンダーユアベッド原作小説の感想まとめ
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・三井の真っ直ぐな愛情
最初のイメージでは主人公の三井は家の中に侵入してベッドの下に隠れて夫婦の夜の営みを覗いているストーカーなのですが、
話を読み進めて行くうちに三井の生い立ちや人間性が掘り下げられ、どんどんと三井の印象が千尋を救う救世主のように変わって行きます。
読んでいて本当に千尋を思うプラトニックで真っ直ぐな愛情だけが伝わって来ました。
ストーカーから救世主へと思わせる人物の描写が見事だと思います。
・先の読めないストーリー
千尋の家に侵入している三井がいつ見つかるのか解らないギリギリの状態で、千尋は段々と誰かが侵入していると気付いていき、いつ見つかってしまうのだろう?とドキドキする展開が気になり本当に先が読めません。
三井の千尋に対する気持ちもどのように千尋に伝わって、2人はこれからどうなるのかというのも気になるポイントであり、最後まで夢中で読める事が出来ました。
アンダーユアベッド原作小説ネタバレあらすじまとめ
今回はアンダー・ユア・ベッドのネタバレあらすじを結末まで紹介しました。
一般的な世論なら、主人公の三井は恐怖を感じさせるストーカーに他ならないのですが。。
誰も傷つける事もなくただ淡々と千尋を陰ながら支え、想い続ける三井。
自分には果たしてこんなにも一途に真っ直ぐに人を想う事が出来るだろうかと考えさせられる内容でもありましたね。
では最後までお読みいただきありがとうございました。